夜明けの三浦海岸
夜明け前の4時半、三浦海岸の観察ポイントに到着した。冬の終わりの空気はまだ鋭く、薄い外套では足りなかった。東の空は漆黒から深い藍へと変わり始めており、水平線はかろうじてその輪郭を主張していた。波の音だけが時間の経過を告げていた。
5時22分、最初の光が訪れた。水平線の一点が赤みを帯び始め、それは徐々に広がり、海面全体が燃えるような朱色に染まった。三浦の朝の光には特別な質がある——相模湾の開けた地形が生み出す水面反射が、光を何倍にも増幅させる。シャッターを切ることも忘れ、私はただその変容の過程を目に焼き付けることに集中した。
三浦半島沿岸の岩礁 — 黄昏と波のリズム